剣人君の制作途中です。大胆で、楽しい絵になっています。
京都伏見 アトリエ遊 絵画教室 友香ちゃん
京都伏見 アトリエ遊 ぷっちプチ しおりちゃん
色彩構成~色相~
中学生にとって必要な色の勉強のことです。
色は時計になっています。
1時から12時です。
またその時計の色ですが、12色。
各メーカーが出している子ども絵の具の12色セットとは全く違います。
赤は各種メーカーによってもちがうんです!
本当に赤いな・・と感じる色は青みがかっていると思ったりします。
もちろん感じ方には個人差というものもあります。
同じチューブから出した色でも、画用紙に塗ったときはみんなちがっています。
同じ絵具でも、これがふしぎなことに、水の量や筆の使い方でまた違います。
この図は12色相環図です。
赤はどこでしょうか。
3時のところが赤?ではなく
4時のところなんです!
一番上は黄色ではなく、黄緑!
これが日本語訳となります。
そしてこの色にはそれぞれ科学で数字で説明できる光の分析です。
光がなければ色は見えません。
また、この色がわからなくても(色弱等)
色彩豊かな表現 理解は可能です。
色の3原色 赤青黄 それぞれ混ぜると無彩色(グレイ)になります。
メーカーによります!(^^)!
さてさて、実践にどれだけいかせるでしょうか。
勇介君途中の絵です。
馬の絵です。
馬の部分は青みがかっている。
それを主題にするなら
青を引き立たせる黄色ではないか?
と考えたり・・
アドバイスしたり・・
コンクリートを突き破った外の世界にするなら、
もっと、無機質にしようとか・・
そういう話し合いをします。
それが、中学生に必要な色の話です。
ヨハネスイッテン色彩論より
色彩構成
絵の描き方、導き方についての本が少ない。
あれこれ教えない方がよいということも、よくわかります。
自分の感性で自由に工夫して調べて思いっきり描くことができる。
好き勝手に描くことで十分。
充分に工夫して研究できる。
そういうこともありますが、
素材と絵の具の使い方、発想の転換は、指導が必要。
中学生なら絵の具はポスターカラー、アクリル絵の具、やアクリルガッシュ、
呼び方は違うけれど、重ね塗りに合う素材ということです。
まずは下描きから塗りはじめまで。楽しく描けるときには指導はいらないようですね。
6時間かけてやっとここまで。
まわりは、土か木の絵にするそうです。
グレイだと少し本人の思いと違うみたい・・だんだんつらくなってきているようで・・
そういう時には先生が必要。
背景の色の変更
はじめの主題を思い出す、あるいは主題を変える。
黄色は下の色が出てくるから、アクリル絵の具を買いに画材屋さんへ。
さてどうなりますやら。
青に対して黄色を持って来れば映えるかな・・右下黄色
テーマの変更ですが、
稲垣足穂の
「空の美と芸術に就いて」
これは、映画「風立ちぬ」とも関係しているそうです。
イメージは多くの感動をためておいて、心のひきだしに入れておいて必要な時に出し入れできること。
家にいて、パソコンとにらめっこで、コピーしていてはだめなんですね・・。
この段階で、縦横の向きを変えて、
画材屋さんへ。
筆と黄色のアクリル絵の具を買います。
最後は飛行船が飛ぶそうです。
まだこれでも未完成。
このように、いろんなシーンで臨機応変に工夫して絵と向き合って上手く自分の表現に合わせる。
時間で言えば18時間3時間を6回です。
美術部で好きに描くのとちがうのは、
このままでも大学入試に使えることです。
技法や内容にもよりますが、こういう過程で作品ができるという
その過程、プロセスを習うということはすべてに通じます。
自分の中での失敗から、組み立てなおす楽しさこそ、絵の寛容さ不思議さ、楽しさです。
完成がたのしみですね。
勇介さん