丸が描けるまで~1~

あってもしょうがない。役に立たない。無駄なもの。
芸術は無駄なものです。。
さてさて
本当にそうでしょうか。
芸術は人間に必要なものです。きっぱり。
赤ちゃんの時代から道具を持って丸を書くのにおよそ2年半・・3年・・3年半・・ぐらい
スタートからゴールまで行ける。丸が書けるってすごいこと。
これに優劣がありますか?
無駄なものがどこにあるんでしょうか。
人間に必要なものは「無駄」
文化は必要なものなんです。
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大きな○を描く人。早く強くしっかり濃い色を描く人
やさしくゆっくり丁寧に描く人
いっぱい描く人
一つ一つちがう○の形。
お母さんから少しずつはなれ、
離乳食もはじまり外の刺激と充分に受け取って一歩一歩成長します。
記憶力もついて、道具を使い、ハイハイからつかまり立ちへ
今まで見たことのないものに興味津々。
その丸の形と色に一つ一つに個性があります。
あなたの○はこんなだね・・そしてあなたの○はどんなのかな?
個性を認め合って、正解はない。優劣もない。
こういうことが人間には必要で、
絶体に無駄なものではありません。
○を書きはじめて
まず元気でよく体を動かす人は 力強い絵を描いていきます。強い色が好きで、はっきりした○をかきます。
やさしい人はあたたかい○をかきます。配色も線もあたたかいです。やさしい配色を使います。
考える人は工夫して、変化をつけたり実験したりして描いていきます。重ねたり、混ぜたり、実験を繰り返します。
自分で考えてくふうする人は、同じ〇でもとてもいきいきとしています。
画面いっぱいに大きく○を描く子はのびのびしている人というよりは、画面いっぱいにのびのび書くのが楽しいようです。
全く描かない人も、心の中では十分に何かを考えています。
指導者は資格を取るよりも大事なことがあります。
その人(対象)の気持ちになってみることです。
(デッサンと同じです。)
感受性は先生に最も必要です。
○ひとつ描いても、色や形大きさ。
そして性格や個性によって
みんな違いますが、それこそが大事なことで、優劣もなく
子どものすることに無駄はありません。
個性を認め合って、刺激をうけてのばしていくものです。
そういうことがわかる大人であることが大事です。
芸術[芸術を感じる心」は無駄なものではありません。
最後にとても大事なことですが
子どものかく絵は芸術作品ではありません。
芸術的才能とかそういうことよりも
運動の一部であり成長の過程、
軌跡だととらえて、
才能を伸ばすなどではなく、
「ゆうちゃん。まる描こうか~。」と遊びのなかで楽しく、遊びにさそってあげましょう。
そこには、あの人と遊びたいな~と思わせるムードと雰囲気が大事です。
笑顔です。
鏡に向かってにっこり。自然な笑顔を練習しましょう!

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