伏見教室にて 昆虫を描く

子どもの絵っていつから写実的になるかというと、小学校高学年あたり・・という、専門家の答えがかえってきます。もちろんそれはそうでしょう。頭の中で深く理解してより正確に描こうとします。
でも小さい時、幼稚園のころの絵のうまさというのは、シンボリックなものを描いていくことも 否定しません。むしろすすめています。保育園時代にマンガみたいな絵を描かされたから間違った指導だ・・ということは決してありません。
むしろ、幼稚園 保育園の先生のほうが絵の先生よりも、子どもの心に寄り添うことができているとも思います。
さて今日は昆虫。
カブトムシはこんなん?って聞くと、
P1013365
「そんなんちゃうで。先生全く違うねん。羽がこうなって・・こうなって・・。描くわ。」
P1013360

この凛々しい横顔。高学年になりました。
彼は、U介と同じように、ことばの教室に通っています。専門家が同様にどんな判断を下しても、その特効薬などはありません。毎日の生活成長をともに喜び合って支えることが絵の大事な役割です。
成績を上げるのにも、絵は役に立ちます。でも、本人が楽しく機嫌よく問題に立ち向かう姿を応援することをすべての基本として見ています。取組、姿勢です。
表現で注意しなければいけないのは、写実的に描こうとする力は4歳児にもあります。マンガみたいな絵を描くことばかりではなく、きちんとした空間把握ができる幼稚園児もいます。
写実とデザインと図案と、うまく指導者はチャンネルを使い分けるほうがよいでしょう。
そのチャンネルの数が多いほど、良い指導者といえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください