陶芸の現状 文章~今橋勇介~
今、陶芸家という職業はとても危ない立場にある。どの世界にも多くの問題があるように、陶芸界にもたくさんの問題がある。一つは後継者問題である。
陶芸は 他の記事から見てもわかるようにとても多くの技術が必要である。
だからこの仕事を選ぶ人が少なくなってきた。また、男子がうまれず、つぶれていく窯元も少なくない。
このレポートに協力してくださった陶芸家の方のまわりも、どんどんつぶれていくという。
また、陶芸家という職業はとても金を稼ぐのが難しい職業である。陶芸家として認知されるのは本当に一握りであるため、別の収入源をえなければならないそうだ。
それに時代の変化というものがある。
一家に一家宝というのがあったが焼き物はよくそれに選ばれた。
今はそういう風習もなくなり、器といえば 洋食器、プラスチックである。協力していただいた陶芸家の方の方は、「よく、社会的意義をきかれる。何のために?と。それがないこということこそ 社会的意義なんだよ。」
とおっしゃった。
今は言わずと知れた不景気。陶芸を買おうとする人ほとんどいなくなった。しかし、だからこそ日本のこの文化」を、伝統をしっかり受け継いで進化させていくことが これからの陶芸界に かせられた使命であるといえる。
陶芸の現状~多くの問題~