5月
新茶の季節です。夏も近づく八十八夜と歌われる様に、立春から数えて88日目、茶畑では茶摘みが始まります。
清々しく若々しい新茶は、いつもの小川流より少し多目に淹れて香りを楽しみたいものです。
5月は端午の節句、そして京都の町を美しく彩る葵祭があります。
賀茂祭として古くから伝わるこのお祭りは、宮内庁の関わる行事でもあり、それだけに小川流の御献茶式もフルコースでご奉仕させて頂きます。
今回は趣向を変えて直会殿が本席となります。この直会殿は伊勢神宮の御用木を用いて建てられたもので、ここに当代家元が考案されました清明手前で皆様に新緑の茶味を楽しんで頂きます。
これは来年式年遷宮を迎えられる、世界遺産下鴨神社様への前祝いとなります。
新緑の美しい自然豊かな糺森で、一日ゆっくりとお茶をお楽しみ頂ければと思います