10月
実りの秋です。
栗、柿、葡萄、あけび、カラス瓜、等々が店先に並び出しましたが、これらを籠に盛り飾るのも秋を感じられて楽しいものです。
小川流では「果物飾り」と言います。
10月に入りお茶の味も一段と深みを増してきました。秋らしいお味です。
11月の「壺切り」に向けてお味が上がっていく様お手前にも磨きをかけたいものです。
ところで、神農伝説と言うのをご存知でしょうか?
中国の農業を司る神様で、牛頭人身のお姿です。人類にとって必要な薬草を探す為、一日に百草をなめて七十草あるいは七十七草の毒にあたられたとか。それらを全てお茶で解毒し、有効な薬草を世に広められたと云う事です。
我が国では、漢方薬の店の掛け軸として祀られています。
伊勢神宮では15日から17日、神嘗祭が行われますが、その年に採れた新米を神様に捧げて感謝する行事で「神宮の正月」とも言われます。
農業の中に位置するお茶も、新米や果物と同様感謝して頂きたいものです。
今橋治楽
お菓子は「てまり菊」です
秋桜
10月の行事といえば・・これですね。