1月
京都では正月三が日が過ぎれば、各流派の宗家において新年の行事が執り行われます。
初煮会、初釜、初生け式等々がそれですね。
小川流でも7日三清庵後楽堂にて、新春を寿ぎ家元嗣手ずからの一煎を振る舞われました。
このお茶を頂いてはじめて新年を迎えたと云う気持ちになります。
伏見教室でも31日ミニ初煮会を行います。
普段顔を合わせないお弟子さん達が、互いに扇子を膝前に置き手をついて挨拶を交わす姿は、とても微笑ましく美しいものです。
「親しき中にも礼儀有り」とはよく言ったものです。こういうちょっとした所に日本人の美しさがあるのだと思います。
茶席扇は結界の役割をしてくれます。膝前に置いてご挨拶するのは、一膝下がってご挨拶申し上げます、と云う謙虚な気持ちの現れです。
今年もお煎茶のお稽古を通して、日本のさまざまな文化を学んでいきたいと思います。
京都伏見アトリエ遊小川流煎茶教室
今橋治楽