絵の描き方、導き方についての本が少ない。
あれこれ教えない方がよいということも、よくわかります。
自分の感性で自由に工夫して調べて思いっきり描くことができる。
好き勝手に描くことで十分。
充分に工夫して研究できる。
そういうこともありますが、
素材と絵の具の使い方、発想の転換は、指導が必要。
中学生なら絵の具はポスターカラー、アクリル絵の具、やアクリルガッシュ、
呼び方は違うけれど、重ね塗りに合う素材ということです。
まずは下描きから塗りはじめまで。楽しく描けるときには指導はいらないようですね。
6時間かけてやっとここまで。
まわりは、土か木の絵にするそうです。
グレイだと少し本人の思いと違うみたい・・だんだんつらくなってきているようで・・
そういう時には先生が必要。
背景の色の変更
はじめの主題を思い出す、あるいは主題を変える。
黄色は下の色が出てくるから、アクリル絵の具を買いに画材屋さんへ。
さてどうなりますやら。
青に対して黄色を持って来れば映えるかな・・右下黄色
テーマの変更ですが、
稲垣足穂の
「空の美と芸術に就いて」
これは、映画「風立ちぬ」とも関係しているそうです。
イメージは多くの感動をためておいて、心のひきだしに入れておいて必要な時に出し入れできること。
家にいて、パソコンとにらめっこで、コピーしていてはだめなんですね・・。
この段階で、縦横の向きを変えて、
画材屋さんへ。
筆と黄色のアクリル絵の具を買います。
最後は飛行船が飛ぶそうです。
まだこれでも未完成。
このように、いろんなシーンで臨機応変に工夫して絵と向き合って上手く自分の表現に合わせる。
時間で言えば18時間3時間を6回です。
美術部で好きに描くのとちがうのは、
このままでも大学入試に使えることです。
技法や内容にもよりますが、こういう過程で作品ができるという
その過程、プロセスを習うということはすべてに通じます。
自分の中での失敗から、組み立てなおす楽しさこそ、絵の寛容さ不思議さ、楽しさです。
完成がたのしみですね。
勇介さん