もし、今の小学5年生が大学を受験するときがきたら、
センター入試の廃止
そして、少子化のおかげで突出した個性を大事にしてくれる社会が今より少しでも熟していたらうれしいと思う。
特に我が家の場合兄弟そろって、個性的(感謝しよう)なんです。
そんなことも お問い合わせなどもあって、
亀岡高校に行ってきました。http://www.kyoto-be.ne.jp/kameoka-hs/3rui2012/index.html
第III類芸術系(美術・工芸)では、未来のクリエーターとなる人材育成のための教育活動を行っています。
それはただ単に芸術系・美術系の学校に進学することを目標にするのではありません。
創造的で豊かな感性を持った人材育成を目指すものです。
木村和正先生より
まず京都市内からだと通学にはJRで京都駅から亀岡まで。
徒歩で10分で到着します。
主任の先生は木村和正先生です。
京都芸術大学の後輩です。
亀岡駅です。
前には大手スーパーがあります。
綺麗な駅に整備された町です。
広い敷地に美術の校舎は別にあります。
基礎デッサンの配点が高く、全体の成績のおよそ半分程度をしめます。
でも、3時間鉛筆デッサンができる(忍耐)ことが必要です。
定員は30人。(2013)
石膏像が玄関にあります。
かわいい女の子が多いです。やさしい、きちんとした女の子たちにすれ違いました。
ご参考までに。
アトリエ遊 2013 いまはしゆうこ絵本館
10月30日現在
絵の具でデッサン(着彩)
絵の具でデッサンします。
絵に自信のある人、絵が好きな人には何でもないことですが、
絵の具と筆の使い方には解説や指導法があります。
すぐに上手くなりますし、このまま大学受験の基礎にもなります。
基礎とは絵をきらいにさせないようにすることです。
マンガでもよいし、お兄ちゃんお姉ちゃんのマネでも、
とにかく、作者のお話をよくきいてあげることが基礎になります。
勇介君(中3)いつもありがとう。
想像のものにしても、何か描こうとして色を塗って表現して上手く見せようと思ったら、色つきデッサンは必然です。
今日は ①でこぽん ②お玉
です。
①でこぽんを描く
まずは下描きします。
きちんと書くべきところはどこでしょう。
果物はすべて一つのお花だったということです。
当たり前のどこでもあるものに、意味を見つけ出してストーリーを作ることからデッサンがはじまります。
それで・・
説明なしで描いてこのような感じになります。
まずは球に見えるように描くとはどういうことでしょうか?
こちらは解説ですが、面に沿った筆の動かし方です。
球に見えるような、表現をモチーフから探し出すということが説明になります。
こちらが、小学生の絵です。
とっても上手です。見るべきところがわかるということ。
適当にしていいところときちんと書くところがわかっている。
小学5年生ですが、中学生のレベルです。
ここにいたるまでですが、
小学2年生。天君です。
横にあるのが科学絵本です。観察するということはいったいどういうことでしょう。
あるがままを見ることがどれほど素晴らしいか。
素直な目と感動がまず初めにあります。
デッサン力とはこういうことです。あるがままをまっすぐに見る力です。
それからホカホカとあたたかい心で絵をかきます。
観察に充分時間をかけて、さっとかくのは、素描の基礎です。
上手いとか下手だとか、何もわからないのに 評価したりすることよりも、心の動きに注目しましょう。
見えたように描く。このように見えたということを、褒めてみんなで喜んでいきましょう。
(デッサン 作者 天君 ありがとう)
②お玉を描く
お玉をかく。
自然のものは、それぞれの形ですが お玉はどこにでもあるものなので一番大事なのが下描きです。
これが小学生の絵です。
こちらは3年生です。よく理解しています。しっかりと使えそう。
きれいにかけていますね。形をとるというより、どうやって何のために使うか興味がある人の絵だとわかります。
まず、用途を理解しているかどうかが問題になります。
さて勇介君のパレットを見てください。これは、父親のパレットです。若い時から使っていたものです。
このパレットに絵の具を出したのは・・33年前。絵の具は出しっぱなしで表面は乾いていますが少しずつ永和のアトリエ遊でみなさんが使っていたので、絵の具が足されていい感じになっています。
ちょっと混ぜただけでも、誰かが見守ってくれるような感じがしますね。
こわがらずに手数がでています。なぜ、無彩色のもの(白黒グレー)のものにこんなに色をつくるのか?ということですが、
黒を使わないで、無彩色をつくっています。捕色を混ぜています。反対の色をうまく使って当たり前の黒に見えないように工夫しています。
たとえば 赤と緑少しの青を混ぜて グレーをつくっています。
あるいは茶色に水色を混ぜて、ふしぎなグレー。
無彩色にも色を感じる工夫です。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、頑張りすぎでボロボロの紙になっています。
さてさて書きはじめから1時間30分です。
まだまだいっぱいあるけれど、今日はここまでにしよう。
紙に穴があきそうだから、完成ということにします。
色んな色がたくさん感じられるあたたかい絵になりました。
色彩構成で色の基礎を学び、着彩でその色の基礎を活かし デッサンするという仕組みになっています。
スパイラルになって、気がつけばなんでもできる基礎になっています。
技術ではなく、道具の使い方、はじめの手ほどきがあれば自分でどんどんふかめることができると思います。
大人ならだれでもいつでも今日からでもできる絵の勉強の基礎です。
文章で伝えるのは本当に難しいことですが、いつでもだれでも うまくかくことができるのです。
http://fusimi-art.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-9997-2.html
教室の様子です。
立体を指導 合評後・・
立体の合評をしたその後帰り道。
「お母さん。ぼくのこと あきらめてくれる?」って言う勇介さん。
「うんいいよ。」って私
「僕の進路。もうきめたから。」
「わかった。応援する。」と答えました。
短い会話をかわし、あっさりと勉強しはじめた。
自分で決めて頑張るだけだと言う。
主人とこっそりと祝杯をあげました。
いい子にそだってくれて ありがとう。
親はまるでだめなのにねぇ・・。
子育ては素晴らしい。
立体を指導~紙の立体~
中学生にとって、デッサンとは、目の前にあるものを写しとること。
もう少し段階が進むと・・・見えないものを目の前に再現するように表現することになる。
中学生にとって、色彩表現は、色をつかうこと。きれいに塗ること。
もう少し段階が進むと・・・自分のイメージした世界を色彩をつかって表現すること。
さて、立体は?難しい。
工作。作るのが好きなら、立体=工作でもいいかな。
手先が器用なら、粘土で上手につくるだけでも 立体と言える。
では、
工芸と彫刻の違いって何か。
という説明をしなければならない。
工芸作品は 準備段階で もう完成している。途中で迷うことはあまりない。むしろ迷ってはいけない。もう最初から完璧にできている。仕上がりがもうできている上での作業ともいえる。だから、同じものを2個つくってください。って言われても可能だというわけです。
彫刻(立体作品)は 単に計画通り・・それだけではない。変更可能の部分が多い。工芸より多い。
「同じものを2個作ってください」などとは言われない。
なぜでしょうか?っていう問いかけもあります。
自分の子どもにはそのような話をしたいと思ってチャンスを待っていた。
中学生の段階では、立体って何か知っておくべきだと思う。
美術館に行って、5歳児までは大きな作品の前で 興奮して驚く、目をキラキラさせて喜ぶ。そういう子育てができていれば理想的。あるいは何かの感動があれば、それでよい。でも、学年が上がり高学年になれば、意味のないものは退屈になってくる。(知識で理解する力があるみたい)
上手く言えないけれど・・なんていうのか、勉強にもいえるけれど、わからないものに対してどうするか。
わからないものに、おもしろさを導き出す人。そういうプロフェッショナル との出会いはとっても大きい。
それでは、彫刻家の多羅信綱先生 おねがいします!
立体基礎さて、美しい形できたかな?
角度を変えて・・見上げてごらん!
はいできました。
先生これでどうでしょう?って勇介君。
多羅先生がやってきました。「狙いすぎやな。」立方体を中心にもたれかけさせたという感じになっている。
そうではなくて・・3個で一つ。離れていても同じ立体の作品の一部だという意識を持って。
先生がなおしてくれました。
立体の四角柱をちょいっ。横におきました。
「はい。ぼくならこうする。」
勇介君の反応は・・
「ああ~なるほど。立体っておもしろいね。ぼく、ちょっと楽しかったかもしれない。」
私は子育てというのか
このように意味のないことに
意味を見つけて生きることがどれほどのことか・・
ただそれを感じてほしいと思う。
いいとか悪いとか そういうことではない。
綺麗な形をさがす目をやしなっていく基礎を学んでほしいと思うばかりです。
立体を指導
教科書をつくる
専門的に中学生が絵を学ぶとき、どの程度まで必要なのでしょうか。
また絵の具のちがいによってどのような表現まで可能なのでしょう。
3歳ぐらいまで、丸しか書けない。
5歳でやっと人らしいものをかく子どもで、妖怪の絵ばっかりかく小学生。
でも4年生ぐらいから、デッサン基礎 6年生では石膏デッサン 絵の具でデッサンをしました。
中学2年ではもう大学受験のことができます。
ただ進路は別です。
本当にやりたいことが何かわかるようになって、デッサンをしてはおそいのです。
親がある程度の進路をきめてやって、その上でやっぱり法学部といえば、大賛成しようと思います。
何もしたくない以外は賛成しようとおもいます。
そういうわけで、いつでも東京芸大のデザイン科の受験は夢ではないことろまでやっておこうというわけなんです。
親ばかと思ってください。でもU介さんが アトリエ遊のことが大好きなので、どうしても自分が教科書をつくるって言ってくれたので、そのことは一生わすれないように親子で形にしようという話になりました。
私はもう19歳から自分の教室で
受験生の指導をしているので・・
30年も先生をしています。
その経験を子どもと形にしていくことができるという幸せを感じています。
意味のない、
ただの「象徴」だという一言から
やっと・・
スタートにたつことができました。
冬休みの宿題
中学生の時に、基礎のデッサン力があれば、模写ではなく自分の思い通りの想像の絵が描ける。小学校の時に取り組んだ絵の数と時間は無駄ではない。
自信がなくて描くのがふつうです。
私ももちろんそうでした。びっくりしながらも自分なりの線を引いていました。
「和風」をテーマに屏風をつくります。
自分の個性を表現しなさい。
これがU介さんの絵です。本で育った自分の個性。和風はパッとさいて散る桜を描くことで表現しました。桜の木の下で「はなさかじいさん」の絵本を読み、灰を桜の木にまいたあの頃。を表現したそうです。
保育園の時の絵を描いています。
絵を描き、自分に自信をもち継続させて、これから進路に向き合います。
消しゴムはんこで桜をかきました。