次男は実際には、真っ黒の画用紙が10枚ほど。春から夏そして、秋ごろまで黒の絵。幼稚園では先生の指示がきけていない様子でした。
描き方は自由。すきに描いていい。
だから、黒。
私は、一度 拒食症 の子どもに絵を教えていた。拒食、巨食の繰り返し、入院。
その女の子の絵は一目みただけで、その子のつらさがいっぱい。
すぐにその精神状態の不安定さはわかる。
自分のありのままを出せてそれを認められる、そのような先生になりたいと思いました。
私には医学的なことはわからないけれど、一緒に絵が描ける時間を大事にしてきました。
写真は残っていませんが、かわいらしい現在よく見るキャラクターの絵に似ています。細い体の目が大きく少女マンガの世界。その世界を共有することが対話、コミュニケーションでした。
さて、自分の子どもの絵ですが、元気いっぱいの絵だと思いました。
エネルギーがあって、なんども繰り返すことができる性格。
同じ行動を繰り返すことの快感。楽しそうに思えました。
描いているときの表情で確信を持っていました。
その理由として
「色そのものに病的な色はない。」
たとえば紫は高貴な色。
格の高い色。情緒不安定な色ではない。
黒も同じ。悪い色なんてない。
色はその色そのもの1色では存在しえないもので、隣り合う色どおし、法則に当てはめると、その色の面白さの再現が難しいもの。
それでいて色は、科学的に裏付けられたものである。
きっと意味があって、黒になっていく理由はあっても、
描くことで解消して 健全な方向にもっていくために、のびのびと自由に描く
でもそれだけではない、自由に描くための手ほどきは必要だと思いました。