子どものお絵かきにグレードをつけることにはあまり興味がありません。
必要な時には デッサンに、100点満点の30点から95点まで細かくつけることもできます。
「まちがいさがし」という作業ともいえます。
たとえば ○×○大学の受験で最低点だった作品が ×○○大学というもっと入学しにくい大学で最高点だった人の絵について。
その絵は、引っ越し前の深江教室に隠していました。
もう緑橋教室に引っ越すときにはなくなっていました。
その絵。どう見ても、ぐちゃぐちゃな絵です。なぜかというと、全部木の棒で描いているからです。割りばしや、鉛筆の裏、筆は使いません。
ただ一つ良いところがありました。10メートルから20メートルほど離れてみると、人の顏やきちんとしたモチーフに見えるんです。本当です。(以前ご紹介しました)
審査の時に離れてみてくれる大学では最高点でした。
気持ち悪い絵と、素晴らしい絵は紙一重です。
天才も紙一重です。
これから世の中を変えようという人は、紙一重。
それを、単純に点数に置き換えるのに 審査する人の欲徳。ものさしをつくる人になぜか、ちょっと しょんぼりする私です。
もっとあります。作品を天地ひっくり返したら、最高点になった絵。
公募展などでも、裏返したら(裏面)のほうがよかったとか。にじみが絵よりよかったとか。
そのような絵を大事にしていましたが、今はもうありませんが・・。
もし、自分の子どもが 何かの世界で紙一重だったらどうでしょう?
「卑屈になってしまたら負け。」
息抜きが必要です。
今すぐに勝たなくてもよいと言ってあげようと思う。人生はながいのです。
この子の持っているものは最高で だれにもまねできない素晴らしいものだと信じて応援して当てはめることが私の最大の力を発揮するところです。
(自分のこと、自分の子どもは全くダメなのですが)
人生で一番大事な時まで、やる気スイッチは押さなくてよい。