9月
一年で一番月の美しい季節です。中秋の名月が楽しみですね。
平安時代、大沢池に船を浮かべ、月を愛でながらお煎茶を楽しむといった風流な遊びが行われていました。
勿論、詩歌管弦をともなって。
現在は忙しい日々の中、この様な事はなかなか出来ませんが、それでも束の間ゆっくりとお月見を楽しんでもらいたいものです。
気分を盛り上げるには、ススキや月見団子を飾るのも宜しいですが、籠に秋の果物をたっぷりと盛ってみるのも一興です。
もうそこまで秋は近づいています。
お茶の淹れ方にも気を配る月なのです。朝晩は秋の気配を感じる風がありますが、日中は真夏を思わせる様な暑さにうんざりします。この自然の移ろいを、自然の運行を感じ取りながらお茶を淹れていきます。
人各々によりキャッチの仕方が違う為、茶味も各々で個性が表れます。
お手前をする人も、飲む人も、その味の違いにハッ!とし気付きが生まれます。
秋本番に向けて腕を上げていく月でもあるのです。
お花は、ケイトウ ホトトギス リンドウ
お菓子は 重陽 菊