名古屋での個展に向けて、平面作品を作っています。
キャンバスに油絵、そして・・・陶板です。
昨日は仕事場の掃除をしていると、スケッチブックを見つけました。今更ながら、広い視野で京都の工芸全般を見ておられたんだと、感銘しました。
三代貴古
「京都は、ほかの工芸品も王朝風の伝統を継承する工芸品が発達し 漆器 京人形西銀織 京友禅等 優れた作品を生み出し続けてきました。
京焼はほかの工芸と比較すると やや遅れて安土桃山時代から江戸初期の時代に誕生しましたが、その契機となったのは当時広く流行していた茶の湯でありました。
これを契機に京焼は発展するのですが 歴史的文化的風土の中で ほかの産地に見られない優美さの追求をするのには まず 原料が出ないため 全国各地の土を集め、いろいろな工夫を重ねて京都ならではの独特の焼物作りに精を出してきました。」
そこから、ものづくりのあるべき姿が書かれていました。
写真は四代貴古の茶壺です。
歴史は作られる。
いつの時代でも、時代に合わせて,変化することができるものこそが生き残る..。
これから、どうあるべきか続きのページを大事にしようと思う。
http://maestro-kiko.com/daimaru2014/
写真にカーソルをあわせると、説明文が出てきます。
FaceBook や ブログは その会社なりの中枢にいて 時間があり その宣伝の意味が分かる人でないとできないものだなあ。。私と主人は二人で作品を作っているので、どちらが上とか、そういう関係でもないし、大きな会社でもないからできることもあるのかもしれませんね。
「ありがとう」という言葉をわすれないようにして、うまく表現したいものです。
私たち夫婦は 無所属です。全国レベルの有名な公募展にも出品したことはありません。世界コンクールではおそらく年齢制限にかかるでしょう。審査員の先生とも年齢が近く、新人でもないのです。
マエストロ貴古は、3年目。
マエストロ貴古は私が作家(美術家)ですから、堂々と作品を作っていくことを決めました。
3年前の春ですが、私は唯一の親友の前でワンワンと泣きました。でも、その親友は、私のことを見守って、応援してくれました。親友って、本当につらいときに力になってくれる人なんだと思いました。そのお友達に恥ずかしくないような作品を作りたいと。。ひたすらそれだけを考えています。
そういえば、過去の美術作品として美術館に残るのは、賞に入りたいから、有名になりたいからではなく、大好きなあの人のために、という作品がほとんどだそうです。今更ながら、入賞したいから作るということはありません。賞のために作るというよりは・・
この作品を見て、あの方がなんておっしゃるかな。あの先生はどういうお顔をされるかな。お久しぶりですね(*^_^*)などという会話、対話を楽しみでがんばります。
日本の工芸品の上品さ 豊かさ かわいらしさ。凛としてまっすぐなところ。愛らしいところ。
そのような気持ちをこめてつくるようにしています。
丁寧に心を込めて、手で作るようにしています。
(個展で、実際に作品を見ていただけますように。)
「貴古さんのよめはん強烈やな。」とよく言われます。もうなれました~♡
名古屋 ・岐阜での個展でのアドバイス
たとえば「抜きなさい。もう少しデザインをぬいたほうがよい。まじめすぎる。せっかくの材料に、素材に自信を持ちなさい。いい仕事しているんだから。」
そういってくださる方がおられました。
京都での陶芸家さんとはすこ~し違います。笑
京都よりもっと規模の大きな窯業地でかかえている大きな問題。そして、陶芸家として生き残っていけるかどうか。
子どもに跡継ぎを、させてもよいものかどうか。
いつも思っている「もう、陶芸家として生きるのは無理なんだろうか・・。」そういう気持ちはみんなもっていて、そのうえで・・「よく、ここまで やったね。」よくここまで、伝統的な技術技法を新しい手法で展開しましたね。ということをいってくださいました。
伝統的な色や技法 祥瑞(しょんずい)
蓋置物人形に盛り込むことにしました。
この蓋置物の人形に この藍色を使うことにしました。
個展まであと3週間と少しですが、間に合えばうれしいです。
http://kyototoujikikaikan.or.jp/closeup/2013/11/25/1929/?post_type=closeup
はじめてのインタビュー
顔出ししてます・・。
御礼
京都陶磁器連合会様
ウォール・ストリート・ジャーナル
より 11月13日 の記事より
以下抜粋しますと・・・・・・・・・・・・・
意外に明るい美術専攻生の未来―高い就業率や幸福感
美術を専攻すると、卒業しても一生職にありつけないと思っていないだろうか。だが、実際はかなり違うようだ。
ジョージタウン大学の教育・労働力研究センターでディレクターを務めるアンソニー・カーネベル氏は「アーティストは中間層並みの所得が得られる良いキャリアにつくことができる」と指摘、「加えて、それと同じくらいか、それ以上に重要かもしれないが、アーティストは自分たちの人生の選択や暮らしに満足する傾向がある」と話す。
中略~
チューリッヒ大学にある経済・マネジメント・芸術の研究所でリサーチ・ディレクターを務めるブルーノ・S・フレイ氏は、この調査結果と同じ見解を持つ。
フレイ氏は「幸福度リサーチを一定期間」行い、「アーティストは一般的に他の人よりも幸せである」ことを発見した。
芸術関連の職業の中でも、美術家、作家、作曲家といった人たちが最も幸せだという。「自分が選んだ仕事によって自身の独立性が保たれ、それが彼らを幸せにする」からだ。「一方、俳優やミュージシャンの幸福度はやや低い。様々なルールに縛られ、独立性も弱いからだ」とフレイ氏は指摘する。
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なんといっても
「美術専攻の卒業生は打たれ強く、機知に富む」と書かれています。
ふふん~
それは、美しき勘違いだな。
専門職は、うつ病にもなりにくいらしく、
ちょっとうれしい。うれしいといえば、
久しぶりのコンサートでお花を買ってうれしくなりました