京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

師走
一年を締めくくる大切な月です。
思い通りの一年を過ごした人、そうではなかった人、それぞれだと思いますが、ここで一旦立ち止まり一年を振り返ってみるのも良いものです。
色々な事があったと思いますが、反省とやる気を持って新しい年への準備を進めたいものです。
師走と言えば、顔見世.事始め.お歳暮.クリスマス.忘年会.大掃除.お正月の準備等々忙しい月でもあります。
温かいたっぷりの番茶は、一息つくのに良いものです。
伏見教室も来年で九年目に入りますが、嬉しい事に江戸時代から続く本格手前に入る方が三人おります。
皆さん小川流のお稽古を通して、お手前も人間力も付けてくれました。
後輩達がこれに続いてくれることと楽しみにしております
「終わり良ければ全て良し」と言われます。
残りの日々、気を抜かず、ゆとりを持って過ごしたいものです。

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スペインのテルエル窯のものです。

キリスト教とイスラム教が仲良しだったころのものです。

京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

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朝夕冷えみ、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃です。

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さるのこしかけと菊の花です。

京都の紅葉はこれぐらい・・
枳殻邸のお庭の紅葉です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一雨ごとに、秋が深まっていきます。

 

京都伏見お煎茶教室

11月
「茶人の正月」です。
待ちに待った、熟成された美味なる茶葉に出会える月です
これを正装し、襟を正して頂きます。
青磁の大茶壺の口をぴったりと塞ぐ和紙の固まりの所には、御茶師の印と御家元の印が押されていて、その口を小刀で切る事を「封印を切る」と言います。
緊張の一瞬です。
選ばれし一本の茶葉が取り出され、儀式に乗っ取りお手前がなされ皆で頂きます。正に寿ぐです。
暦の上では立冬、難しい本格煎茶手前の始まりです。
さぁー、各々腕を競い合って下さい。
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茶壺は四代貴古
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お菓子は「乙女菊」でした。

器は三代貴古 美しいです

京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

教室の様子です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お花はホトトギス、菊、しもつけそう、マリーゴールド、千日紅・・

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お菓子は「金宝寿」金柑がひとつ入っています。実りの秋、幸せがいっぱいつまっています。

(幸せのお知らせも届きました。おめでとうございます)

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もう10月も半ばです。

あっという間に秋が深まってまいりました。

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京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

10月
実りの秋です。
栗、柿、葡萄、あけび、カラス瓜、等々が店先に並び出しましたが、これらを籠に盛り飾るのも秋を感じられて楽しいものです。
小川流では「果物飾り」と言います。
10月に入りお茶の味も一段と深みを増してきました。秋らしいお味です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
11月の「壺切り」に向けてお味が上がっていく様お手前にも磨きをかけたいものです。
ところで、神農伝説と言うのをご存知でしょうか?
中国の農業を司る神様で、牛頭人身のお姿です。人類にとって必要な薬草を探す為、一日に百草をなめて七十草あるいは七十七草の毒にあたられたとか。それらを全てお茶で解毒し、有効な薬草を世に広められたと云う事です。
我が国では、漢方薬の店の掛け軸として祀られています。
伊勢神宮では15日から17日、神嘗祭が行われますが、その年に採れた新米を神様に捧げて感謝する行事で「神宮の正月」とも言われます。
農業の中に位置するお茶も、新米や果物と同様感謝して頂きたいものです。
今橋治楽

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お菓子は「てまり菊」です

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秋桜

 

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10月の行事といえば・・これですね。

京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

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お煎茶教室のお道具です。こちらはすべて剛和造

四代貴古の作品です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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お菓子は「柿」

お茶のお味も最高に美味しく、甘く、深く。

夏とはすこしちがう、秋の味。ごちそうさまでした。

京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

9月
名残りと出会いの月です。
朝晩はひんやりとし、虫の音も聞こえて秋らしさを感じる頃となりました。
行く夏を惜しみながら、実りの秋を待つ季節です。
お着物も絽から単衣に変わり、少し肩に掛かる重みが秋の準備を急がせます。
今月は重陽の節句やお月見とお茶をする人には嬉しい月です。やわらかな光を放つ月を愛でながらお茶、あるいはお酒を楽しむのも風情があって良いものです。
ただこの時期、季節の変わり目はお茶の味を引き出すのが少し難しい様に思います。季節扱いを、夏向きか秋向きかどちらにしようかと悩みます。
こういう時こそ、五感を研ぎ澄まし自然の声に耳を傾けて淹れたいものです。
京都伏見アトリエ遊
お煎茶教室
今橋治楽先生より
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京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

いつものお花もどことなく夏から秋へ。季節が移り変わっていきます。

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色々な思いをこめて、
毎日が勉強です。きっといつか大きな花を咲かせましょう。

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お菓子は「水面」みなも
緑の小さなお魚が泳いでいます。

 

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京都伏見アトリエ遊お煎茶教室

8月
京都39℃の猛暑を記録、と新聞に大きく書かれていましたが、正にうだるような暑さです。
暦の上では8月8日は立秋、秋の気配を感じられるのでしょうか?

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京都の8月は、7日から10日まで六道珍皇寺さんの鐘つきに始まりお精霊さんをお迎えするお盆があります。そして大文字の送り火でお帰り頂くと、ようやくホッとひと息つけるといった感があります。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
暑い中、お寺さんがお参りに来て下さるので冷たいお茶でもと気を利かしたつもりが、どこのお宅でも冷たいものが出るので先生の所では温かいお茶を頂きたいとの由
そこで冷たい「おしぼりに青楓を添え」と温かいお茶にしました。
考えてみれば、台湾でも中国でもお茶は本来お湯で淹れるものです。
お湯でもってお茶の旨味成分を引き出すのです。
世間では「冷茶」冷茶と注目されているのは大変結構ですが、本来のお茶の淹れ方は忘れないで欲しいものです。
今橋治楽