京都伏見アトリエ遊煎茶教室

水無月
ようやくお稽古の再開です。
コロナウィルスによる自粛あるいはその状況下でも仕事に行ってられた方々にとってこの数ヶ月は如何だったでしょうか。
人との触れ合いが感染を広げると云う事で距離をとった生活を強いられました。
とは言え職種によってはそう云う訳にもいかない方々もおられます。
今まで経験した事の無い生活に「緊急事態宣言解除」となった今も、なかなか本来のリズムを(特に自粛組)取り戻せない状態です。

ですが、久しぶりのお稽古は口数も少なくマスクも付けた中でのものでしたが、お茶(茶味)を介しての一時は言葉にしなくても共有するものをたっぷりと味わせてくれました。

アアー「煎茶道」と云う「文化」は良いものだなぁーと実感出来たひと時でした。

 

 

京都伏見アトリエ遊 煎茶教室

卯月
桜の開花と共に各々の人生の新しい扉が開かれる四月のはずが、新型コロナウィルスが猛威をふるいウキウキ、ワクワクの気分どころではなくなりました。
外出するのも躊躇われる今日この頃。


でも、お茶の味はすっかり春色になりましたよ。
芽生える様なお味がします。
煎茶の世界では四方を壁で覆わず風の
行き通よう所で(風光明媚な所に出向き)お茶を楽しむ事を良しとします。
お茶には殺菌効果もあります。
こんな時だからこそ、開け放たれた空間でお茶を楽しむのも一興。
桜も満開になりました。
さぁーお茶をどうぞ。

 

京都伏見アトリエ遊煎茶教室

京都伏見アトリエ遊煎茶教室

如月
節分、立春から本格的な令和の運気が動き始めます。
今年は「吉田山荘」にて格調高い新年会を催す事が出来、各々の心の中に刻まれた事と思います。
日本文化の持つ素晴らしさが、そこここに溢れた「吉田山荘」での茶会は他では味わえない醍醐味がありました。
改めて日本文化の良さを認識出来た事と思います。

その日本文化の一つである「煎茶道」をいかにして多くの方々に広める事が出来るのか、が、大きな課題です。
今年は3月の小川家再興茶会を皮切りに、5月は下鴨神社、6月は近江神宮、7月は八坂神社、9月は平安神宮とオリンピックイヤーの盛り上がりと共に御献茶式が続きます。
各々の役割も重くなってきます。気持ちを引き締めて取り組みたいものです。

 

京都伏見アトリエ遊煎茶教室

令和二年睦月
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。

令和最初のお正月。
干支も始めに戻って子年。
このめぐり合わせの年に、新たに何かを始めたり.一つ上を目指す心構えを持つ等々チャレンジしたいものです。

オリンピックイヤーである今年は、各競技の選手らが限界ギリギリまでのトレーニングを積み大会に挑まれます。その情熱溢れる姿勢に私達は応援し感動します。
お茶の世界では、なかなか限界ギリギリと云うのはなくて、むしろ余裕をもって「おもてなし」をする。ゆったりとした雰囲気の中で、お茶の魅力に触れて頂くと云うことになります。

その「おもてなし」が出来る為にも、各々が自身に一つ上を目指す負荷をかける年であってもいいかなぁーと思っております。

京都伏見アトリエ遊煎茶教室 師走一年を振り返って

師走 一年を振り返って

師走も半ばを過ぎると何となく気忙しくなります。

この一年を振り返ってみますと、アトリエ遊伏見煎茶教室も十二周年を迎えました。そして念願の記念茶会も「白沙村荘」にて執り行えた事は本当に喜ばしい事でした。

其々が自分の役割を心得務めて下さり、海外出張の為欠席の方は準備段階で貢献してくれました。又、病気療養中の親の看病をしている方も途中抜け出して参加してくれて、茶会の雰囲気を共有出来た事等、正に「ワンチーム」として取り組めた事は嬉しい限りでした。

私一人ではとても出来なかった事を皆さんのお力添えのお陰で出来た事に深く感謝致します。

皆さん方も私も、この一年の頑張りを自信とし次へと進んで行きたいと思います。

 

来年は「令和」初のお正月を迎えます。干支も最初に戻って子年。

そんな巡り合わせの新年を「吉田山荘」で皆さん方と共に寿ほぐことが出来るのも幸先良い事です。

楽しみですね。

今年一年本当に有り難うございました。

どうぞ佳い御年をお迎え下さい。

アトリエ遊 伏見煎茶教室12周年記念茶会 

アトリエ遊 伏見煎茶教室12周年記念茶会

茶室の設え

三代貴古作 緑釉金彩菓子鉢

三代貴古作 美味救心

床の間の飾り

炭組 邯鄲

茶会記

当代家元 造形大学井上先生らをお迎えして

吉田山荘の女将さん 若女将さんらと

椿堂茶舗主人 竹村龍男さん

菅井先生、お母様らと

造形大学 田口章子先生らと

普段とは違ったところから席入り

遠州流ティアス先生らと

打ち合わせ

橋を渡ってお茶席「憩寂庵」へ

ノアノア特製サンドイッチでランチタイム

受付の様子

ご案内

受付前にてお出迎え

「煎茶」の醍醐味を満喫できる「白沙村荘」にてお茶会を催すことが出来た事はこの上ない喜びでした。

「随所で茶を煮る」の言葉通り、風光明媚な自然の中に身をおき、自然の声に耳を傾けながら茶葉の持つ旨味を十分に引き出した翡翠色の煎茶を味わうことを昔から「文人墨客」と言われた人達は楽しみ.愛してきました。

一杯のお茶を味わうことで自分と向き合えたり.芸術が生まれたり、様々なドラマが生まれてきました。

そんな「煎茶の魅力」を一人でも多くの方にご紹介出来れば幸いです。
興味のある方は是非一度
貴女の次なる扉が開くかもしれません。

小川流煎茶家元師範 今橋治楽

京都伏見アトリエ遊煎茶教室

霜月

茶人の正月と呼ばれる月です。8日は立冬。小川流本格手前では、この日より煎

 

茶手前が始まるのですが、この気温では如何なものか?と心配しております。

ヒヤッ!とした肌寒さが背筋をピンと張らせてくれて、様々な緊張感と共に向き合う煎茶手前。
実際に試してみて確認しようと思っております。

ところで皆さんは11月1日が紅茶の日と云うのはご存知でしたか?

伊勢の船頭大黒屋光太夫が江戸への航海中に海難に遭いロシアに漂着。日本は鎖国をしていたので直ぐに帰国できず、帰国の許可を願い出る為にシベリアを横断しロシア女帝エカチェリーナ二世に謁見。その後彼は正式なお茶会に招待され日本人として初めて本格的な紅茶を飲んだのが200年程前のこの日だったそうです。

琥珀色の紅茶、翡翠色の煎茶、どちらも沢山の歴史物語を持った私達の暮らしを豊かにしてくれる飲み物です。

京都伏見アトリエ遊 煎茶教室

京都伏見煎茶教室
神無月
台風の影響とはいえ10月だというのに異例の暑さです。各々の中で描き楽しもうと思っている秋とは余りに違い過ぎている現実に、苦情が口からついて出ます。
でも、自然界は人間の世界よりも季節の時計が進んでいるのか虫たちは10月に入ると早くも「冬ごもり」の支度に入るそうです。
お茶の世界も同じ。
扱いは秋、味も深まる秋の味になっています。
これからどんどんと熟味を増す季節。腕前の問われる秋の到来です。

京都伏見お煎茶教室

 

京都伏見アトリエ遊 煎茶教室

長月
名残と出合いの月です。
まだ残る暑さと迎える秋の気配とが混ざりあった月ですが、今年はことのほか暑さを感じます。
こんな暑さなら、まだ夏のお手前でも美味しいのでは?と思いきや「白露」(草木に降りた露が白濁したように見えることを夏から秋への交代期の目印とした)の頃には秋に向けた扱いの方がやっぱり美味しいものです。
茶味にもそろそろ秋を感じとれる様になりました。

月刊「京都」はお茶と喫茶店と題してお茶に関する様々な事を取り上げ紹介してくれております。
気持ち一つで「お茶」と出会えるチャンスは沢山あります。
伏見教室にも沢山の見学の方々が来て下さればと思います。
京都伏見アトリエ遊 お煎茶教室